You Asked:
アジャイル開発における用語の「イテレーション」と「スプリント」について違いを明確にしたい。 現状の私の理解の仕方は以下の通り: アジャイル開発という抽象度で言う場合はイテレーションで、その中でも特にスクラムという手法におけるイテレーションについてはスプリントという名前がある。スプリントは、プランニング、レトロスペクティブなどといったより明確になったタスクがある。 イテレーションとスプリントの関係は、スプリント is a イテレーションであり、has-a ではない。
疑問点: イテレーションは Interval、スプリントは Duration のように感じる。つまり、イテレーションは「何日間」のような相対的な間隔、スプリントは開始と終了が定められた絶対的な期間、だと思った。 この捉え方でもそれらの継承関係の整合性は保てるから、間違ってはいないと思うが、実際どう?
Gemini Responded:
はい、あなたの理解はほぼ完璧です。その解釈でまったく問題ありません。
特に「スプリント is a イテレーションである」という理解は、アジャイル開発の用語を整理する上で最も重要な核心部分です。
1. 基本的な関係(あなたの理解の確認)
あなたの理解通り、関係性は以下の通りです。
- イテレーション (Iteration):
- アジャイル開発全般で使われる「反復」(繰り返し)の単位。
- 「短い期間で計画・開発・レビュー・改善のサイクルを回す」という概念そのものを指します。
- XP (エクストリーム・プログラミング) など、スクラム以外の多くのアジャイル手法でも使われる一般的な用語です。
- スプリント (Sprint):
- アジャイル開発手法の「スクラム」フレームワークで使われる、イテレーションの固有の呼び名です。
- 「スプリント is-a イテレーション」の関係であり、スプリントはイテレーションの一種です。
- スクラムでは、このイテレーション(スプリント)の内部に必須のイベント(スプリントプランニング、デイリースクラム、スプリントレビュー、スプリントレトロスペクティブ)が厳密に定義されています。
2. 疑問点について(Interval vs. Duration)
イテレーションは Interval、スプリントは Duration のように感じる。 この捉え方でもそれらの継承関係の整合性は保てるから、間違ってはいないと思うが、実際どう?
この着眼点は非常に鋭く、そして正しいです。
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イテレーション(Interval = 間隔・長さ): 「我々のチームは、2週間のイテレーションを採用している」というように、サイクルの「長さ」(間隔)という抽象的な概念として使われることが多いです。
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スプリント(Duration = 期間): 「次のスプリントは月曜に始まり、2週間後の金曜に終わる」というように、カレンダー上の「明確な開始と終了が定められた、具体的な期間」として扱われます。
なぜなら、スプリントは単なる「2週間」という長さ(Interval)ではなく、その中で何をすべきかが定義された、スケジュール上の具体的な「イベントの箱」 (Duration) だからです。
まとめ
あなたの2つの理解は矛盾しておらず、むしろお互いを補強しています。
- スプリントはイテレーションの一種(is-a)である。
- なぜなら、スプリントは、イテレーションという「反復サイクルの長さ(Interval)」という抽象的な概念を、スクラムにおいて「具体的な開始/終了日と必須イベントを持つ期間(Duration)」として、より具体的に定義(継承・実装)したものだから。
このように整理すると、非常にスッキリするかと思います。